架空の部屋

最近会わないけど、以前ご近所だった友達が深層心理学だかなんだかを学んでいて、よく聞いてもらったことがあった。
夢分析をしてもらった。
今考えると、彼女がどういう学派で何を学んでいたのかなんて知らなかったが、とりあえず自分の知らないことを知っていたし、それで気が紛れたのは事実で、意味はあったと思う。

自分の無意識非意識など、別に意味深い事を現してることはなさそうだし、分かりやすい型通りの分析で事足りると思っている。
そういえばあまり性的な解釈はされなかったけど、慮ってもらっていたのか、古い解釈が嫌いだったのか今は分からない。

その頃は無かったことなのだが、今住んでいるマンションに加えて、もう一つ部屋を持っている。
眠っているときだけの架空の部屋だ。

なぜか夢には、いつもその部屋が登場する。
夢など、内容はいつもバラバラで一貫性は無いのだが、その部屋はいつもそこにある。
その部屋は、現実のどの部屋とも似ていない。
部屋の微細まで具体的に設定されている。
逆に、現実の自分の部屋はあまり出てこない。
こんな部屋に住みたい、と望むような部屋ではない。
奇妙な形をしている。
縦に長い大きな窓があるが、景色を意識することはできない。

自分の部屋で眠り、目が覚めるとその部屋にいる、ような錯覚に陥る。
夢の中でも、その部屋は自分の部屋と認識している。
明晰夢は体得してはいないから、自ずから行動はできない。

夢の内容を考えてみると、容易に現実の反映を推測できるのだけど、その部屋の理由だけがどうしても分からない。
ただの設定なので、存在しているだけであり、こちらに何も働きかけてくることはないから。

調べてみる気はありません。

けど、知ってる人、いたら教えてくれまいか。

 

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