Posts in Category: 2012

DAVID LYNCH 展

ひとつ、だまされにいってみるか、とラフォーレへ。

ふざけたおやじのふざけた作品が71点。
ショートフィルムを11作品上映。

『Inland Empire』にでてきた謎のウサギの話など。
解らないからもう一回観てみるか、とすら思わなかったアレ。

 

デヴィッド・リンチ展~暴力と静寂に棲むカオス

ラフォーレミュージアム原宿
2012年11月10日(土)~2012年12月2日(日)
主催: ラフォーレ原宿
協賛:Dom Pérignon

 

 

喫茶『午後』

雨上がりの午後。

妙に気になるその店の名前。全体の雰囲気から入るのを憚っていた。
今日は、なぜか入ってみよう。そんな気になる。
喫茶『午後』。
主人は背の高い老人だった。適当に食事を済ませ、会計をする。

すると主人が、
「話は変わるけどさ」
「はい?」
なにも話はしていない。

「とんねるずのおかげでしたって知ってる?来たんだよー」
その番組は知っている。
シナプスは一瞬で接続される。
「ああ、きたない店の…」
(先にきたないって言ってしまった)
「おととい撮影だったんだよ」

おしゃべりな主人は続ける。
「まあ座ってよ」
いま帰ろうとしたところなのに。
その番組の『きたな美味い店』のロケが来たばかりだという。
ON AIRは今週とのこと。
撮影にまつわる話をいろいろ聞いた。

「待って、ペレは? ペレはどこ?」

サインは、主人がしゃべりすぎて、木梨憲武がサインを書くくだりは無かったらしい。

そんな喫茶『午後』。
お味は、

 

店を始めて36年。
主人は来年で80歳だそうだ。

 

またくる予感。

 

 

ジョジョ展

スゴ味。

 

づかん

書き忘れていた。

毎年いつも変わった贈り物をくれる人から、今年はこんな贈り物。
相変わらず、こちらの嗜好を完璧に把握した慧眼を持つ。

表紙の【姥が火】のシンボルとエンボスが妖しさを醸す。
ボストン美術館蔵の鳥山石燕の妖怪絵巻がカラーで収録。
なのだけど、その他は著者のコレクションに依拠した作者不明の妖怪絵巻を収録。
これがいかにも珍妙で諧謔的。
その時代の習慣風俗が垣間みれる。

春に、鳥山石燕の展示を観る機会があった。
【画図百鬼夜行】、【今昔画図続百鬼】、【今昔百鬼拾遺】【百器徒然袋】の一部の原画を目の当たりにした。
蠱惑的で精緻な描画とその際の高揚感は筆舌に尽くし難い。

「だって子供の頃から観ていた絵の本物ってことでしょ」

グラフィックのビットマップ運用はもう避けられないが、やはり原画の持つ力を忘れないように。
そう思う。

 

 

ポップアートの父

ビートルズのホワイトアルバムは誰でも聴いたことがあるが、そのジャケットのアートワークがリチャードハミルトンによるものだということはあまり知らない。
知らなかった。
気になって、あの2枚組のケースを引っ張りだしてきた。

ホワイト、としか呼びようのないカバー。

UKのポップアートが胎動する50年代に、大衆的なモチーフを学問に昇華させた先駆者で、アンディーウォーホルなど、のちの現代美術家に影響を与えたとか与えてないとか。

 

DIC 川村記念美術館での開催は、【R.ハミルトン “MADE IN LONDON” 】コレクション。

 

櫟られた作品にこんなものがあった。
ネガをベースにした版画も多く、スライドのスナップショットの色彩をシアン、マゼンタ、イエローの版に分けて、CをMに、MをYで、YをCで刷り、シャドウはホワイト、ハイライトをブラックで刷る、逸脱したアイデア。
今でこそ此処彼処で目にする技法も、CGでは出せない原画の迫力に気圧された。

 

常設も、レンブラント、近代印象派の巨匠たち、抽象~シュール、現代ポップアートと、わりといろいろで思いがけない遭逢に高揚を隠せず。

企画展の会期は9月30日まで。

 

夏は夜。

森で演奏会と映画の上映。
【キノ・イグルー】は移動映画館で、様々な空間で世界各国の映画を上映するプロジェクト。
上映はフランスの『赤い風船』
監督:アルベール・ラモリス(1956)

ほとんど台詞のない幻想短編が、カンヌの短編パルムドール受賞、アカデミー賞の脚本賞を受賞していたのには驚いたが、かつて本邦で話題になった【風船おじさん】が、この映画の影響で旅立ったことは、知らなくても良いことかもしれない。

 

 

U-hAというお店

以前カフェをやっていたマスターが自家焙煎の珈琲屋をはじめました。
U-hAというお店です。

自家焙煎の珈琲豆を売っています。
開店準備の際に伺うと、その場でコーヒーをローストしてくれました。2、3日で飲み頃だそう。
コーヒーを飲めない自分でもちょっと飲みたくなった。
そんな香り。

場所も、前に住んでた初台幡ヶ谷近辺。
懐かしくて心地よかった。

 

 

雨上がりの悪巫山戯

小糠雨という言葉を久しぶりに聞いた。
日本語は難しく、雨を表現するだけでも沢山の言葉がある。
通り雨は驟雨、恵みの慈雨。
雨模様は「いまにも降りそうな空」であり本来は雨天ではないそうだ。
時雨、夕立、天水、煙雨、五月雨。
日本語は難しい。

烈しい雨は上がり、この季節特有の葉の香りが戻る。
外にはすこしの湿度を感じる。
気がつくと道端の茂みに男が潜んでいる。
懐には何かを忍ばせている。
何かをねらっているようだ。
反対側からは、少女が歩いてくる。
男に気づいた様子は全くないまま、茂みに近づく。

あと少し。

そのとき、男が茂みから飛び出した。

飛び散る飛沫。
響き渡る悲鳴。

雨上がりの悪ふざけはウォーターガンファイト。
かつては自分にもこんな場面があったのだろうか。

 

 

花束というものを久しぶりにいただいた。
先日のライブでのこと。
家に持って帰ると、部屋が温室になったようだ。

 

 

 

出演時間などのお知らせ

AttoLoop
2012年6月8日(金)渋谷 PLUG
OPEN / 19:00 START / 19:30adv / ¥2500 door / ¥3000

【SHIBUYA PLUG】
03-5428-9188
http://www.shibuya-plug.tv
東京都渋谷区神南1-23-13-B2F

リハーサルも円滑にすすみつつ。

 

AttoLoop 3-Piece

2012年6月8日(金)渋谷 PLUG
AttoLoop “Three Piece Band”

アトループ初、ゲストミュージシャンを迎えたスリーピース構成での出演です。
Guest Musician
Bass:Tatsuya Konishi (ex- JUNED)
ライブの詳細は決定次第、告知いたします。

 

 

わが衣手に雹は降りつつ

その店員はすこぶる無愛想。
接客がどうこう以前に、何も言わず見つめ合う時間が長くて思わず笑ってしまいそう。
逆に。

水没した。
iPhoneが。
洗面台でのひとこま。
無意識に「おわ」と声をあげたのが分かった。
応急処置を調べてもらい、とりあえず落ち着く。

*やってはいけないこと
電源を入れてはいけない。
振ってはいけない。
そんなの絶対やるだろう!
ぶんぶん振りまくった。

また、はじめのうちは電源も入ったのだけど、しばらくしたら全く画面はつかなくなった。
なぜか背面のフラッシュは煌煌と光っている。

*応急処置
カバーのたぐいはすべてはずす。
SIMをはずして水分を拭き取る。
ヘッドホン端子とコネクタを拭く。
ティッシュにくるんで乾燥剤をいれて密封。

これでしばらくおいたところ、電源は入るようになった。
しかし、操作はできず、液晶も派手に濡れたあとが残った。
気分は地に落ちる。

修理業者に持ち込む。
あれ、このひと専門学校時代の知り合いに似ている、と思ったが別人のようだ。

そもそも職人というのは愛想を振りまく職業ではない。
ないけど。
でもさ、無言てどうなの。
まあ直してくれれば文句はないけど。
液晶パネルの交換、パーツ交換、クリーニングを施し、無事に復帰した。

あれ、最後に笑顔。
職人が、わらった。
荒んでいたのはこちらの方だったのか、って。

そして雹が降った。