Posts in Category: 2011 前半

ライブのお知らせ

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夏、ささやかにアトループのライブをします。

2011年7月25日(月)
渋谷 PLUG
Open18:30 Start19:00
予約¥2000 当日¥2500
http://www.shibuya-plug.tv
東京都渋谷区神南1-23-13-B2F
03-5428-9188

2011年8月18日(木)
渋谷Wasted Time
Open18:30 Start19:30
予約¥1500 当日¥2000
http://www.wastedtime.jp
東京都渋谷区宇田川町31-3 第3田中ビル B1F
03-3461-8383

予約・お問い合わせinfo@attoloop.comまたは直接オグリまで

あと、7月中に新曲の配信があるはずです。

 

すいている店が知りたい

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大きい音を長く聴いてると、耳も頭も疲弊してきます。

昼飯くらい静かにとりたいけど、どの店も主婦の方々でいっぱい。
80デシベルくらいの騒音レベルです。
もちろんこの辺の地域のランチはそういう層でなりたっているので、何も言えません。

だから、少し足を伸ばして。

 

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なんとかベーグル、とうふのクリチ、とうふのキッシュ。
なによりすいてるのが一番。
客は、若いふたりが~恋をして~って感じのふたり。
あとエッセイを書きそうな女のひと。

せ、静謐。

 

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マジカル公園。

 

ハリネズミ

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――あさ

窓に寄ると、ゆくりなくも陽が注いでくる。
じわじわと。

このまま一生雨なのかと思われたのに。
今日から【初夏】ということにした。
じわじわ。

 

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――ひる

だいぶ前に買ったComme des Garçonsの黒い服に袖を通す。

黒いので、陽光が背に あ  つ    い    。

じわじわ。

じわ。

 

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昼食をとったイタリア食堂屋のおやじは、ひとりで切り盛りしていた。

愛想はまったくない。
水を注いだグラスに水滴が。

じわじわ。

じわじわ。

 

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友達に勧められた、ロシアのアニメーション【霧の中のハリネズミ】が観たい。
観たくなる。

じわじわと。観たくなる。

じわじわ。じわじわ。

 

じ。

 

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青葉の頃 2 『おそうじの夜想曲』

小学校の【おそうじのじかん】は、【おひるやすみ】の後でした。

掃除中のBGMは、ショパンの『夜想曲 第2番 変ホ長調』
誰でも知ってる馴染みな曲。

ふと懐かしくなって聴いてみると、今持っているショパンのCDは中村紘子さんの演奏で、掃除中の曲とはまったく別の演奏でした。
無性に当時流れていたものが聴きたくなりました。
朧げな記憶を頼りに、『おそうじのノクターン』演奏者を探す旅に出ます。

最初に出会ったのは、
【アルトゥール ルービンシュタイン】
巨匠だし、学校のライブラリにあってもおかしくない。
でも古いので録音状態が悪い。
興が乗ったので、もう片っ端から買ってみました。

【ウラディミール アシュケナージ】
人気があるみたい。でももうすこし遅かった気がする。

【フジコ ヘミング】
好きだけど、でもちょっとテンポが違う。

【エヴァ ボブウォツカ】
出だしから全然違う。
途中から、急にテンポが速くなる。
はやく帰りたかったのだろう。

※小学生当時の目線で好き放題言っていますが、批評ではないです。
掃除の曲と違うかどうか、だけです。
どの奏者も素晴らしい演奏です。

【タマージュ ヴァーシャーリ】
なんか違う。

【ジョセフ クーパー】
大胆に減速する。大胆な男。

【イディル ビレット】
ちょっと残響音が多い気がする。

【Ewa Poblocka】
出だしから全然違う。
って、これさっきも聴いた!
名前が読めなくて同じの2回買ってしまった。
ひっかけ問題だ。

【アルフレッド コルトー】
なんか装飾が多い。かっこいいけど。

【Sandor Falvai】
なんか鋭い音。そして眼光も鋭い。

【アレクシス ワイセンベルク】
優しい。草食系ピアノ。

【Samson François】
顔がラテン系。艶っぽい音。

【ダニエル バイレンボム】
わかんなくなってきた。

【エリザーベト レオンスカヤ】
これ、ものすごく近い。出だしの溜めがそれっぽい。
コーダ部分がちょっと長い気がする。
それと録音年代からすると違いそう。

【Abbey Simon】
これもおしいなあ。じつにおしいよ。

【クラウディオ アラウ】
ああ。
これだと思う。
タッチ、溜め、テンポ、装飾、ダイナミクス、どれをとっても記憶と符合する。

懐かしい。
音が当時の記憶をまざまざと浮かび上がらせる。

…気がする。

同じ曲でも、似たものとまるで違うものがあって、もしかしたら手本にしているのが同じ人だったり、
影響を受ける流れがあったりするのかもしれません。

6年間ほぼ毎日掃除しながら聴いて、身体と耳に刷り込まれていた感覚がありました。
小学校の粗末なスピーカーから聴いていたので、音質面から判断するのは難しかったです。
我が旧友たちは憶えているのでしょうか。

そうして、今日も夜が更けていく。

 

 

Clam Up

あさりを初めて買ってみました。
よく見ると、「砂抜きしていません」と書いてあります。

砂抜きって?
とりあえず、塩水に浸して暗所に放置します。

1、2時間経っても変わったことはありません。
水底に、澱のようなものは溜まっています。

吐け。早く吐くんだ。
彼らは黙秘権を行使しています。
つまらないので寝ることにします。

でも、なんだか彼らが気になって夜中に起きました。

 

ひ。

動いてる。

君がなにを考えてるか、まるで分からない。

縄文時代、人はすでに木の実でパンやクッキーを作る調理技術を持っていたと聞きます。
貝好きだった縄文人はこんな事もしていましたか。

※スタッフがおいしくいただきました。

 

 

読むのが面倒シリーズ 4

公園のタイガーさまに自責の念を告悔いたします。

聴覚生理、心理学を研究されている方より。
子音と母音の間隔:Voice Over Timeの違い、それに伴うカテゴリー知覚を研究しており、Ba音とPa音の子音母音構造をシンセサイズにより生成したい。
ソフトウェアはMatLab、LabView、など、DSPはタッカーデービス社のものを使用。

→所望するシステムと用途は理解できる。
しかし運用中のシステムは計測・制御用途のものであって現状の音響のシステムとは一線を画す。
あえて自分の分野から捻出するとすれば、スピーチシンセサイズが挙げられる。
音声の多大なデータベースからDSPで韻律を合成するもの、また、フォルマントの周波数から音声波形を生成するもの、等。
音声合成のテクノロジーは民生レベルでも提供されているが、研究段階の用途としては不適合。

普通は、何言ってんのこのひと、っていうレベルです。
とはいえ、研鑽の欠如という理由と、機会の逸失という意味から猛省。

 

【バックナンバー】

*読むのが面倒シリーズ 1

*読むのが面倒シリーズ 2

*読むのが面倒シリーズ 3

 

 

Herbaceous Cutting

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スズランのにおいがすると、昔の庭を思い出す。においって記憶に結びつく。
でもそれは曖昧模糊な記憶。
滲んでいてぼんやりしている。

 

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耳はもっとはっきりと結びつく。
あの曲を聴いてたとき、バスに揺られてたな、とか。窓から雪を見ながら聴いたな、とか。

 

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MURPHY MUR-DOCKで作った曲に、【Herbaceous Cutting】というタイトルがあった。
今日、草を見て風景から、ふっとそんな曲を思い出した。

 

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おそらく二度と演奏する事はないこの曲を聴きながら。

 

青葉の頃 #1

担任は、若い女の先生だった。

春には生活ノートが生徒全員に配布された。
一日のサイクルと、一日の出来事を書く欄が週間7マスあり、これを週末に担任へ提出しなければいけない。

一日のサイクルの欄は、不思議な模様を描いて埋めた。
一日の出来事の欄には、反抗を象徴した【悪いピエロ】の生涯を7コマの絵と文字で、灰色に綴った。
心のどこかで叱られるのを期待していたのかもしれない。

週明けに帰ってきたノートの返信欄には、担任の赤ペンでこう書いてあった。

「小栗、大丈夫?」

そうして反抗期は終わった。

空を見上げれば、相変わらずまぶたにミジンコのようなものが透けて見えて、目で追うと視界の外へ逃げていく。

 

 

Camellia Japonica

夜気

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カフェオレさまに、心情を吐露します。

春先から続く喪失感、寂寥感も
昨夜は忘れられたように思います。

長く追い続けていた蜃気楼に触れたような
そんな感覚が右手のひらに残っています。

催涙作用と、それを乾かす強い力が
同時に打ち寄せて胸を拉ぎました。

夜中に
あまり得意ではないギターの爪弾きを試して
それから少し歌ってみて
いつしか微睡んでいました。

つかの間見た夢に何年かぶりに出てきたのは
まだ生彩を放っていたころの椿堂で
一番見たかった
絵を描いている情景でした。

目を覚まして
身体の中にまだ地名の書かれていない白地図のような
そんな部分を見つけたように感じます。