夏ごろから始めてつい先日まで掛かった、小中学校の音楽の教科書デジタル版に収録される音楽の制作。
今年一年を振り返ってみると、それが一番長期の仕事だった。
某出版社の音楽の教科書の内容が、PCやタブレットなどで確認できて音楽も再生できるといった教材。
テーマは決まっているので、それにそった音源や楽譜の編集などを担った。
現在そういったものがどれくらい普及しているのかはわからないが、我々が子供の頃の音楽の授業といったら、カラー用紙の手書き歌詞をマグネットで黒板に貼っていたのが思い出される。
けっこう好きだったんだけど。もう今はないのか?
お宅のお子さんも、来年の春から使うのかもしれません。
道祖神、と思いきや。庚申塔。
阿修羅観音だろうか。
【元禄十五年】と今なおはっきりと読める。
それが本当なら、西暦1702年。
江戸時代、忠臣蔵で赤穂浪士が討ち入りした年。
この道は、枝分かれした道が集まるように交わる場所で、適当に歩いていたり、道に踏迷ってウロウロしていると、だいたいこの場所に出る。
きっと昔からそういう場所だ。
庚申塔を背に西にすこし歩くと、地蔵。
と、なんだろう、石仏。
親しみを込めて【お地蔵さん】と呼ぶけど、そこはばっちり菩薩なので、如来の次くらいに偉いのかな。
偉いって言う表現はちょっと違うか。
地蔵は立場の弱い民衆に寄り添って見守るところから、神仏習合では道祖神的な側面もうかがえる。
鎌倉時代に武士を中心に信仰された将軍地蔵は、【シャグジ】を将軍という字にあてたという説がある。
【シャグジ】っていうのは?
シャグジよりも、【ミシャグジさま】って言ったら、結構みんな知っているのでは。
さかのぼれば弥生時代くらいからの信仰の対象で、依代は石だったり樹だったり、また白蛇だったりする。
柳田翁によれば、塞の神だとも。地域の境界を守ってくれる。境界=道。
【さいのかみ】を変換すると、【道祖神】とちゃんと候補が出る。
とはいえ、この辺りは諸説ありまくりなので深い沼に。
この場所から南西に歩くと、石神井という地名と石神井神社がある。
石神というのがミシャクジさまと同義だというのは容易に想像がつきます。
杉並区、中野区、新宿区にまたがるおよそ10kmの妙正寺川。
JR荻窪駅の北、妙正寺池から流れる歴とした水源をもつ河川。
水源に祀られるべき弁財天は、かつては妙正寺池の小島にあったが、現在は近くの妙正寺に遷座。
日蓮宗法光山妙正寺
スタート地点、今は水量はこんなもの。
川沿いを下って行く。
西武線鷺ノ宮駅。
西武線都立家政駅の南側には調節池があり、闇がこちらを覗く。
環七を過ぎたあたりから、水量が増してくる。
哲学堂公園の南側。哲学者の井上円了が建てた哲学堂がある。
ソクラテス、カント、孔子、釈迦が今なお哲学している。
西武線中井駅付近。終わりが近い。
西武線下落合駅付近、高田馬場分水路でメジャー河川の神田川に合流し、ここからはしばし暗渠になる。
この新宿区の【落合】という地名は、ふたつの川が落ち合うので落合と言うんだって。
3度目のイベントに出演になります。
LRHG “The Little Red-Haired Girl”
2015年6月21日(日)
Open 16:00 / Start 16:30
前売り¥1,400 / 当日¥1,900
大塚Deepa http://otsukadeepa.jp
東京都豊島区南大塚3-49-10 大塚鈴本ビルB1F / 03-3984-6085
前売りご希望のかたはオグリまで。
または http://lrhg.info からどうぞ。
※予定数終了次第、受付終了となります。
子供のころ見ていたポンキッキという番組の映像。
カンフーレディ。
1980年代は、こういった日本で勝手に作られたチャイニーズ感が巷に溢れていた。
西洋から見た様式のシノワズリーを、ある意味、逆方向から見たような。
異国的なのに妙にノスタルジアな気持ちは何故なのか。
楽曲は、裏打ちのビートと軽くハネた16分とベースのスラップ。
サビでボーカルにエフェクトがかかるボコーダー。
なんとなくYMOとかその近辺の疆域。
作曲と編曲は小山田暁となっているけど、芸名はマヒナスターズの三原さと志。
要するにコーネリアスの小山田圭吾のお父さん。つながるつながる。
映像で、武術の套路を見せているのは松田隆智という人。
拳法を日本の大衆にわかりやすく紹介してくれた人、といったら良いのか。
この時代にTV放送で、陳家太極拳の忽雷架式とかレアな映像が流れていたのも、この頃はきっと誰も知らなかった。
ただの子供番組にも、偉大な先人達の遺産を見せてもらった気がする。