ある晴れた日の踏迷い 1
午後からは少し風が出てきて、寒さと温かさが半々に。
発送しなければいけない郵便物がたくさんあって、
まとめて送るために、宅配便の集荷所まで足をのばす。
―はずが、道に迷う。
道に迷うことは稀なんだけど、おかしいな。
迷うのは嫌いじゃないから、それを楽しみたいけど
仕事しないといけないので今日はあきらめ。
道沿いに花壇があって、わからない名前の花が咲いている。
その花壇をいじっている老人に道をたずねた。
花壇いじっている老人に、悪人はいないだろうという読み。
そしてやはり親切だった。
数人の学生服の生徒たち。
胸にコサージュつけてるのを見て、
ああ、そういえばそんなシーズンかと気がつく。
そこへ女の子、
「〇〇先輩のボタンが欲しいんですけど!」
おい未だにそんな行事があるのか。
って過去の自分を思い出そうとしても、よく思い出せない。
いたようないなかったような。
たぶんいたよね。
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