雨上がりの悪巫山戯

小糠雨という言葉を久しぶりに聞いた。
日本語は難しく、雨を表現するだけでも沢山の言葉がある。
通り雨は驟雨、恵みの慈雨。
雨模様は「いまにも降りそうな空」であり本来は雨天ではないそうだ。
時雨、夕立、天水、煙雨、五月雨。
日本語は難しい。

烈しい雨は上がり、この季節特有の葉の香りが戻る。
外にはすこしの湿度を感じる。
気がつくと道端の茂みに男が潜んでいる。
懐には何かを忍ばせている。
何かをねらっているようだ。
反対側からは、少女が歩いてくる。
男に気づいた様子は全くないまま、茂みに近づく。

あと少し。

そのとき、男が茂みから飛び出した。

飛び散る飛沫。
響き渡る悲鳴。

雨上がりの悪ふざけはウォーターガンファイト。
かつては自分にもこんな場面があったのだろうか。

 

 

花束というものを久しぶりにいただいた。
先日のライブでのこと。
家に持って帰ると、部屋が温室になったようだ。

 

 

 

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